ドライアイは、涙液量の減少や涙の性質変化などの様々な要因によって起きる病気です。
涙の分泌量が少なく涙が足りない状態、涙の蒸発が早く目が乾く、涙の質(安定性)が悪いなど、これらの要因によって角膜や結膜の表面が肌荒れのような状態となり、不快感や乾燥感・疲れなどの症状があらわれ、視機能にも異常をきたします。また、症状があるのにそのまま放置して慢性化すると、最悪の場合視力が低下したまま戻らなかったり、失明を招いたりする病気に繋がる場合があり、油断の出来ない病気です。
ご自身では気付きづらく、「眼が疲れた」「ボーっとする」などちょっとした症状ですが、そのままにしておくと他の病気に繋がることもありますので、「ちょっと目が疲れているだけ」と自己判断せずに、まずは眼科を受診されることをお勧め致します。
長期にわたって以下のような症状を感じたことが複数ある場合は、ドライアイに注意が必要です。
白内障とは、瞳孔の後ろにある水晶体が白く濁ってくる病気です。
白内障は、様々な原因で起こりますが、最も多いものは加齢によるものです。これは「加齢性白内障」と呼ばれ、個人差はありますが、誰でも年ととるにつれて水晶体は濁ってきます。「加齢性白内障」は一種の老化現象ですから、高齢者ほど多く発現します。
また最近では、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として若い人の発病が増えています。その他、母親の体内で風疹に感染するなどが原因で生まれつき白内障になっているケースや、目の怪我や薬剤の副作用から白内障を起こす場合もあります。
白内障の自覚症状は、目の霞みや視力の低下などの、ごくありふれたものです。これらは、白内障の以外の多くの病気で現れ、その中には少しでも早く手を打たなければならない病気もあります。ですから、患者様ご自身の考えで白内障と判断するのはよくありません。
自覚症状や見た目に眼球が白く濁っていなくても、検査をすると水晶体の濁りが見つかる方が、40代でも30%、50代で50%、80代ではほぼ100%の方に白内障が確認されます。
以下のような症状を感じる場合は、お早めにご相談下さい。
緑内障は、視神経が障害される病気眼圧によって視神経がおかされ視野が欠けてしまう病気です。
眼球の房水という栄養分を含む液体が、過剰に溜まった時に角膜がむくんで瞳が青みがかった状態になるため、緑内障と言われるようになりました。
緑内障にかかると、視神経が障害され視野が狭くなり、眼圧の上昇が起きます。
緑内障は早期発見と適切な治療により、多くのケースでは一生十分な視野・視力を保つことができるようになっています。
失明するかもしれないという不安を抱きながら生活するよりも、自己管理をしっかりして「おかしいな?」と思った時はすぐに眼科医に相談して頂くことが大切です。
目の中心をややはずれたところに暗点(見えない点)ができますが、ご自身で異常に気がつくことは殆どありません。
暗点が拡大し、視野の欠損(見えない視野)が広がり始めます。
しかし、この段階でも片方の目によって補われるため、異常に気がつかないことが多くなっています。
視野が更に狭くなり、視力も悪くなって、日常生活にも支障をきたすようになります。
また、更に放置すると失明に至る危険があります。
どのような病気でも同様ですが、早期発見・早期治療に勝るものはありません。
特に、目の病気は、重症化することにより日常生活に支障をきたすことも多いものですから、気になる症状や不調を感じた場合には、まずはお早めに眼科を受診されることをお勧め致します。