皆さん、こんにちは
本日は、多くの皆さんが勘違いしている「私は遠視だから、遠くは見えるんです。」について、お話致します。
質問:遠視って、遠くが良く見えるの?
答え:NOです!
《遠視》は、“近くも遠くも見えない目”です。近くを見るにも遠くを見るにも、たくさんの『調節力』を使ってピントを合わせることで、若い時はある程度見える、と思い込んでいるのです。しかし、弱い遠視で調節力をフル稼働して“どうにか”見えている人も、老化により自らの調節力ではどうにもならなくなり、眼鏡・コンタクト装用が必要になります。
また、強い遠視の場合、調節が過剰になり内斜視になったり、いつもボヤけた像しか見ない為に視力の発達が止まってしまい弱視になってしまうこともあります。
お子さんで、“飽きっぽい”“集中力が無い”“落ち着きが無い”“ボーッとしている”なんて感じていらっしゃる親御さん、もしかしたらそれは、《遠視》のせいかもしれません。視力検査の時は、気合いを入れて、旺盛な『調節力』で遠視をカバーしてしまい、気が緩んでいる普段は、目の前の世界はボヤけているのかも…。
反対に、絶えず《調節力》をフル稼働させているとしたら、眼精疲労だけでなく身体も疲れやすくなり、子供なら勉強・大人なら仕事の効率が下がることもあります。
ちなみに、屈折異常とは、調節力を働かせない状態で、遠くからの光が網膜上にピントの合わない状態です。近視・遠視・乱視。
“遠くが良く見える目”は、《正視》。《近視》は、“近くが良く見える目”。
屈折異常は、適切な眼鏡・コンタクトを装用することが必要であり、それだけで生活の質が改善されることも充分期待出来るのです!! 是非、お気軽にご相談くださいね
『2015年6月1日 Facebookにて投稿』