皆さん、こんにちはすっかり夏日ですね。
最近は、春や秋といった一番過ごしやすい季節が短いように感じます。
さて本日は、これから増えていく紫外線の影響も含め、《目のアンチエイジング》第一弾です。
質問:「加齢が原因でなる目の病気は、白内障だけでしょう?」
答え:NOです!
人間の体は、遺伝子変異・酸化ストレス・喫煙などにより“加齢変化”を引き起こします。
①まぶた
まぶたの皮膚は薄いため、皮膚がたるみやすく【眼瞼下垂】になって視力障害・視野狭窄の原因になったり、【眼瞼外反】や【眼瞼内反】になって、眼球表面の慢性的な傷・炎症の原因になることもあります。
②涙道
涙の通り道が細くなり(【涙道狭窄】)、涙が溢れたり(【流涙】)、【涙嚢炎】などの炎症を繰り返し起こすこともあります。
③涙
涙の分泌低下・質の低下により、【dry eye】を発症しやすくなります。
④結膜
所謂、“白目”です。たるんで皺が寄り(【結膜弛緩】)、涙を押し出してしまったり、前途の結膜変化と相まって【dry eye】悪化の原因になることもあります。また、“ハリ”が無くなることで異物感を自覚したり、【結膜下出血】(白目にベタっとした出血)を起こしたり、【瞼裂斑】という“シミ”が出来やすくなります。
④角膜
所謂、“黒目”です。黒目と白眼の境に、【老人環】という脂質沈着が起こることもあります。
⑤水晶体・チン氏帯
水晶体の弾性が失われ、調節機能が落ちたり(【老眼】)、水晶体が濁り(【白内障】)ます。
⑥硝子体・網膜
硝子体は液化・収縮することで【飛蚊症】や【網膜剥離】が起こりやすくなります。
網膜血管の老化に伴う動脈硬化や血管径が細くなり、【網膜動脈閉塞症】【網膜静脈閉塞症】などを起こしやすくなります。
網膜の中心部である《黄斑》では、成人中途失明率の高い、重篤な【加齢黄斑変性】を起こしやすくなります。
⑦視神経
血流低下や により【緑内障】のリスクが高くなります。
etc…。ざっと挙げただけでもこれだけの疾患があるのです。でも、全て覚えなくて大丈夫ですよ!
「持病と関連する目の異常は無いかな?」「別に病気って感じでもないけど、目がスッキリしないんだよね。」
そこで、「じゃあ、眼科で異常が無いか調べてもらおう!」そう思って頂けたら嬉しいです!
予防医学・早期診断・早期治療で、皆さまがより快適に過ごせますように。
『2015年4月28日 Facebookにて投稿』