皆さま、こんにちは
先週は梅雨らしい雨続きの一週間でしたね。
本日は、《先発品とジェネリック医薬品》についてお話させて頂きます。私は薬剤師さんではないので、医師側の意見として
Aさん「ジェネリックの方が安いから、ジェネリックが良いわ。成分が全く同じなんだから、当然でしょ?」
Bさん「いえ、私は先発品が良いわ。長年使われている信頼感があるから。」
皆さんは、Aさん派ですか?Bさん派ですか?
Aさんのご意見も、Bさんのご意見も分かります!ジェネリックの魅力、それは何と言っても患者さんの金銭的な負担を減らせることです。長期的に使うなら、少しでも負担が少ない方が良いですよね。でも、ジェネリックは先発品と“全く同じ成分”ではありません。『ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含む。』つまり、有効成分以外の添加物は、種類も数も各社異なるのです。
最近は、患者さんご自身が先発品希望かジェネリック希望かを選択出来るようになりました。処方箋は一般名(有効成分を記載した名前)にて記載しますが、一つの先発品に対して複数のジェネリックが存在する為、薬局ごとに取り扱う薬剤も異なります。その為、同じ処方箋内容でも、その都度異なる薬剤を処方されることがあります。病院側としては今までと同じ目薬を処方しているはずなのに、点眼後に今まで感じなかった「シミる」・「痒い」と訴える患者さんもいらっしゃいます。一般名処方で薬剤が変更された為に、新しい点眼剤の添加物が合わなかったり、アレルギーを起こしてしまう方もいらっしゃるのです。
使用中の点眼薬をお尋ねする際、「キャップが緑の目薬と、青…だったかな?」多くの方は薬品名を理解されていません。キャップが緑の目薬も、青い目薬も、たくさんあります。そこで、現物をお持ちになるかお薬手帳をお持ちになれば、ご使用中の薬品が一目瞭然ですし、「あ、これを使って不具合が出たのね。」と直ぐに原因が分かり、解決が出来るのです。
勿論、先発品もジェネリックも同等の使用感や効能を期待できる物もあります。しかしながら、“全く同じもの”ではないことを理解した上で、違和感や不具合を感じた際には、すぐに私達医師にご相談くださいね。
眼科に限らず病院に通院される方は、是非お薬手帳や現物をご持参くださいね 患者さんにとって、出来るだけスムーズで負担の少ない医療を、ご提供させて頂きたく思います。
『2015年6月22日 Facebookにて投稿』