本日は、『糖尿病』のお話です。
日本における糖尿病患者さんの人数は、増加の一途を辿っています。
高齢化に伴い、今後は、ますます現状の悪化が予想されています。
糖尿病三大合併症と言えば、腎症・神経障害・網膜症ですが、 糖尿病では動脈硬化が促進されることで、虚血性心疾患・脳血管障害の併発の危険性も高まります。
最近では、糖尿病関連疾患として、認知症(アルツハイマー病)・がん・骨粗鬆症・鬱病・歯周病などが注目されてきています。
眼科領域では、糖尿病網膜症で視覚障害者になる患者さんは、年間3000人程です。
日本国内では、失明を含めた視覚障害の原因として、実に第2位の約20%を占めています。
2型糖尿病では、食事からオメガ3脂肪酸摂取により、糖尿病網膜症の新規発症を抑制する効果があることがわかってきました。
心血管疾患の初発予防として1日500mg以上のオメガ3脂肪酸が推奨されていますが、海外では、同量で糖尿病網膜症の新規発症リスクが実に48%低かったという報告もあります。(*人種差などにより効果は異なります。)
オメガ3脂肪酸は私達の体内では作り出せない為、食事などを通して外から補わなければならない『必須脂肪酸』です。
エゴマ油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、チアシード、青魚、緑黄色野菜、豆類などの食品に含まれていますので、積極的に取り入れてみてください。
『2016年9月20日 Facebookにて投稿』