皆さん、こんにちは。すっかり秋めいてきましたね。急に肌寒くなってきましたから、体調にはくれぐれもお気をつけ下さいね。
さて、皆さんは“しゃい(斜位)”って何のことかご存知ですか?「秋は出逢いの季節だけど、私はシャイだからなぁ…」のshyではありません!
あれ?漢字が“斜視”に似てるから、何か関連があるのかしら?そう思った貴方、正解です!
両眼で物を見ているときに、目の位置に異常があるのが《斜視》、目の位置に異常が無いのが《斜位》です。《斜視》の時は左右の眼で同時に目標物を見ていませんが、《斜位》の時は左右の眼で同時に目標物を見ています。《斜位》は、物を見ている時は集中している為に眼位異常は認めず、片眼を隠すと、目標物を見ていない眼はリラックスする為に、本来の眼位異常が出て来ます。
正位の人(眼位異常がない人)に比べ、頑張って目標物を見ようとする為、常に緊張状態を強いられることになります。ですから、大変眼が疲れます。特に、調節機能が低下する中年以降により多く見られます。この時、過調節により近視が強くなり、裸眼視力が低下することもあります。
斜位や斜視の人は、疲れやすい・だぶる(複視)・片目で見ている・遠近感覚が悪いと言った自覚症状があります。
何故、遠近感が悪くなるのでしょう?立体視とは、左右眼ではそれぞれ異なった位置から同じ指標を見る為、若干異なった映像が網膜に映ります。それを、脳で判断し結びつけて、“奥行き”という視感覚を作り出すことで、目標物を立体的に感じる能力です。これが叶わないと遠近感や立体感を感じることが出来ません。治療として、【プリズム眼鏡】を用いることで、その様な自覚症状を和らげることが出来ます。
適正なプリズム眼鏡は、快適に生活を送る為の必須アイテムです。是非、眼科医にご相談下さいね。
『2015年9月1日 Facebookにて投稿』