皆さん、本日はもう一つ。是非、覚えておいて頂きたい【化学火傷】について。
トイレやお風呂の掃除の時、手袋や防御眼鏡をされていますか?
それら薬剤の容器裏には、きっと『目に入らないように』『防御眼鏡をかけて』などの注意書きがあるはずです。
さて、問題です。酸とアルカリ、どちらがより危険だと思いますか?
正解は、《アルカリ》です。
薬品が眼に飛散したとします。酸は、接触した表面の組織を痛めます。アルカリは、その後、蛋白質を溶かし、奥へ奥へと組織を溶かしていきます。アルカリは、酸以上に眼に重症の組織障害を起こしやすく、ときに失明に繋がることもあるのです。
防御眼鏡と手袋はmust itemですが…
万が一、薬品が飛散した際には、“まず流水で15~20分、瞼を両手で開いて洗う”です。いかに早く、いかに流水で希釈するかが、あなたの眼の機能予後を左右します。
眼科に来る前に、先ずは洗眼、覚えておいて下さいね。
『2015年3月16日 Facebookにて投稿』