皆さん、こんにちは。シルバーウィーク最後の日を迎えました。カトレヤeyeクリニックは通常通りに診察しています。
さて、本日は《ドライアイ》について。私が好きな分野でもあり、奥深い為、あれこれとお話したくなります…。数回に分けてお話し致しますね。
質問①:瞬きは1日に何回するでしょうか?
質問②:全国にどれだけ、ドライアイの患者さんがいるでしょうか?
①の答え:1日に10000~20000回 瞼と眼球の間に存在する“潤滑剤”である 涙が無いと、瞬きによって、眼の表面は 瞼の裏側と擦れて傷だらけになってしまいます。涙の構造は図1のように3層です。そのどれが不足しても、涙は正常 に働けなくなってしまいます。
②の答え:日本全国に800万人と推測されて います。 イメージである「乾く」という 自覚症状よりも他の自覚症状を訴える方 が圧倒的に多いのです。主な自覚症状については、図2をご参照下さい。皆さんは、いくつ当てはまりますか?
ドライアイの原因は様々で多面的ですが、季節によっても特徴が異なります。 今の季節秋は、乾燥やエアコン・紫外線の影響が減る一方、1日のうちに気温差が大きく自律神経系の乱れが起こりやすくなります。その為、心身のバランスが崩れたりstressから寝不足になったり、肌の状態と同じく涙の量や質の低下を引き起こしがちなのです。 過ごしやすい季節に起こりがちなドライアイの原因として、VDT作業があります。所謂、パソコン・スマホ・テレビゲーム等の電子機器を扱う作業のことですが、集中する余り、瞬きが減ること(リラックス時の1/3)が指摘されています。パソコンでは、ディスプレイの向きや高さも関係します。目があまり開かない方が涙は蒸発しにくい為、目線を下にした方が乾きにくいというわけです☝🏻️また、1時間ごとに10分休憩/ 30分に1回程度、画面から目を離して遠くを見る等、休憩を挟みましょう!長時間に渡り近業を行うことは眼にとって筋肉疲労(ピント調節など)・ドライアイのダブルパンチなのです。 明日からの仕事に備えて、眼も休ませてあげてましょうね。
『2015年9月23日 Facebookにて投稿』